桜が終わるころになると、あちこちに鯉のぼりが上がり始めますね。
最近はベランダサイズとかで小ぶりなものが多くなりましたが、「日本の5月」という感じで、個人的に気に入っているんですよね〜^^
「大きな真鯉はお父さん♪小さい緋鯉は子どもたち〜♪」なんて歌もありますが、「ん??一番上のひらひらしたカラフルなやつ、アレは何??」と思っていらっしゃる方、いませんか?
実はあれは、『吹き流し』と呼ばれているモノです。吹き流しには、家紋や男の子の名前なんかを入れる方もいらっしゃるとか。
そこで今回は、吹き流しの名入れについて詳しく調べて見ました!
- ズバリ吹き流しの由来って何なの?
- 意外と知らない吹き流しが5色の理由
- 名入れって実際どうやってるの?
- 値段はサイズによって違う?
- どの部分に入れる?
- 手持ちのにも後から入れる事は可能?
- 名前は横書き、縦書きどっちが正しい?
- あまり知らない関係性が面白い件
などもまとめているので、あまり知らない部分について雑学を身に付けちゃいましょう〜!
鯉のぼりの吹き流しの意味って何?
いろいろな風習にはそれなりの意味があるものです。でも、何で吹き流しはヒラヒラして、一番上についているのかな?やっぱり不思議ですよね。
実は、鯉のぼりの歴史は江戸時代から続いていると言われていますが、吹き流しの歴史はそれよりも古く、戦国時代からと言われています。戦が終わった後に、「やっと災いは去った!もうやってこないように」という気持ちを込めて幟につけたそうです。
つまり、魔よけなんですね!
力を誇示するために!?
それがだんだんと、男児の生まれた武家の家に飾られるようになり、江戸時代になって商人たちも自分の子どもの誕生祝に飾るようになりました。
商人たちは贅沢を禁じられていましたが、力があることを見せるために、5色の吹き流しという派手なものへと変化していきいったんですね!
派手だと天から神様がいち早く気づいて、「あそこの赤子を守らねば!」と思ってくれるかららしいですよ(^^v 確かに私が神様だったら間違いなく、そういう家をひいきしちゃいますね(笑)
ですので、鯉のぼりの上に立てるのも、魔よけだからだそうです!コレは面白い!
何で吹き流しは5色もあるの?
派手な吹き流しを作るんだったら蛍光ピンクとか黄色とか、もっとド派手にできそうだし、そのほうが目立つのに、何で今の色になったの?という疑問も出てきますよね。
それは『陰陽五行説』と関係があるんですって!
陰陽五行説って何!?
そして、
- 木=青(緑)
- 火=赤
- 土=黄
- 金=白
- 水=黒(紫)
という色があてはめられているんですね〜!
まさに吹き流しの5色ですね!
この色がつくことで、高い位置に揚げられた魔よけの吹き流しが、さらにパワーアップするというわけなのですね!
ココまで知っている人はあまりいないと思うので、プチ雑学として自慢しちゃいましょう^^
具体的な名入れの方法!
吹き流しには、家紋や名前を入れることがありますが、どうやってあの大きな布に書き込むのでしょうか?
昔は、みんな手書きで行いましたが、現代では家紋のデータをパソコンに入力することから始まるそうです。珍しい家紋で会社に登録がない場合も、持ち込みなどのものからトレースして作ってもらえるから安心!
それから、手描きで型を作ります。名前なども丁寧に作っていきます。そして出来上がった型を、大きな布へ熱転写やレーザー加工で写して出来上がり!
何ともシステマチックで現代的な流れですが、その方が効率的なんでしょうね〜逆に完全手書きというのも価値が高そうですね〜
世界で一つの吹き流しで、お子さんも大喜びかも?
値段はどの位!?
さあ、気になるお値段ですが、これは正直、会社によってまちまちです。入れる紋や名前の色によっても違いますが、大きさによってももちろん変わってきます。
すごくシンプルに、家紋のみまたは名前のみを単色で入れた場合、
- ベランダサイズで8,500円
- 4.5mのものになると、12,500円
金色の文字になると、
- ベランダサイズで13,400円
- 4.5mで20,000円
です。
名前は大きさによっても値段が変わってくるので、事前によく相談してくださいね!
ちなみに家紋と名前を入れる場合は、
- ベランダサイズで1,7000円
- 4.5mで2,5000円
になります。これも金色の文字は値段が上がります。
家紋、花個紋、名前入りの場合は2.5mからになり29.100円、4.5mで37,500円です。これも金色の文字は値段が上がるので、家族で相談して考えてください。
何処の部分に入れれるの?
次に「家紋や名前は何処に入れるの?」って思いますね。
結論からいうと、吹き流しのヒラヒラしていない胴の部分になります。
口輪にしましまに色がついていますが、それが終わったところに、家紋、花個紋、名前の順に描かれるのです。
手持ちの鯉のぼりに名入れは出来るの!?
鯉のぼりを買うのはたいてい初節句だと思いますが、いろいろな事情で名入れをしなかったりすることもありますよね。後から「やっぱり名前を入れたい!」と思った場合、どうすればいいんでしょうか?
詳しくは購入した鯉のぼりのメーカーに問い合わせてみましょう。後からでも、名入れ対応をしてくれるところがありますよ。
鯉のぼりにも色々と規格があるので、購入したメーカーが一番だと思います。
名前は縦と横どっちが正解!?
「さあ名入れも決めて、いざ依頼しよう!」と思ったけど、「アレ?名前って縦書きだっけ?それとも横書き?」と、ちょっと悩んでしまいますね・・^^;
「日本語の読み方を考えると、横長のものだし、横に書くの?でも、風でなびくと読みにくくならない?」と色々考えてしまうとキリがありません(笑)
実はコレは、依頼側の希望によって変わるので、「これが正解!」というハッキリした決まりはないのだそうです。
自分たちが読みやすければイイみたいですね!
吹き流し単品でも売ってるの?
セット販売しかないようなイメージの鯉のぼりですが、実は単品購入できるって知っていましたか?
そしてメーカーによって値段が変わってきますが、名入れ無料のところもあるようです。販売店やメーカーに問い合わせもできますので、色々と探してみてください^^
鯉のぼりと吹き流しの意外な関係とは!?
「鯉のぼりより、吹き流しの方が歴史が古い」とは先ほど書きましたね。
そもそもの始まりは、将軍家で男のお子が生まれたときに幟(のぼり)を立てたのだとか。
それを、だんだんほかの武家がまねをしていき、そして町人も真似を始めますが、町人は武家と同じものは贅沢品として禁じられていたんですね・・そこで、幟の代わりに立てたのが吹き流しです。
やがて、「恋は焚きを登り切って龍になる」という中国の伝説から鯉のぼりが生まれました。「神様に目を止めてもらい、子どもを守ってほしい」という魔よけの目印吹き流しと、子どもが立派に育つようにとの祈りを込めた鯉のぼり。
実は吹き流しは、「おまけ」なんかじゃなかったんですね〜
まとめ
いかがでしたか?子どもや家を健やかに守ってほしいという願いを込めた吹き流しと、子どもの成長、立身出世を願った鯉のぼり。吹き流しに名前や家紋を入れるのは、ピンポイントで子供を守って欲しいからなんですね。
この意味を知ってしまうと、どうしても鯉のぼり単体だけじゃ上げにくくなってしまいます(笑)
飾れるスペースの大きさや予算に合わせて、立派な字で名前や家紋を入れた吹き流しを作り、端午の節句をお祝いしちゃいましょう〜^^ ただ気持ちの問題という部分もありますので、家計と相談しながらというのを忘れずに!
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